らぶ・みー 
勢いで約束してしまったけど、どんな子なんだろう?

私の日常には、若い男の子と話す機会なんてほとんどない。

不安になりつつ待っていると、ちょっと目立つ、いかにもモテそうな雰囲気の男の子が、傘もささずに走ってきた。



「すいません。携帯拾ってくれた方ですか?」

「はい。」



二十代半ばくらいだろうか?

ファッショングラビアから抜け出して来たような、今時のオシャレな男の子という感じだ。

膝小僧が見え隠れするオーバーサイズのダメージジーンズを、とても自然に着こなしている。

息を切らしながら話す彼は、独特の色気のようなものをまとっていた。

かすかに濡れた髪がセクシーさを際立たせていて、油断したら見とれてしまいそうだった。
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