SKYBLUE
はじまりは雨空とともに.+°
「大人になったら優くんのお嫁さんになる!」
声が聴こえる。甘い過去が目の前に広がる。
「僕の?」
耳をくすぐるような柔らかい声で彼は呟く。
「綾奈、優くんだいすき!」
そう言うと、彼は決まって言うんだ。
「じゃあ僕、綾ちゃんを幸せにするね」
屈託のない笑顔で約束をくれる。
それが優くん・・・岡崎 優輝だった。