意地悪なご主人様【おまけ完】
5.意地悪な愛情
・・・

チュンチュン。

スズメの泣き声。

カーテンからの木洩れ日。

・・・

抱きしめられた腕の温かさ。

・・・

この毎朝の光景にも大分・・

・・・

「ヒャッ!」

…慣れない。

・・・

いつもはまだ寝ているはずの巧が、

私の寝顔を見つめていた。

・・・

「朝、一番の言葉がそれか?」

「だ、だって、

人の寝顔見てたから・・・」

「別に減るもんじゃないのに、

イイだろ?・・・

意外にも可愛い寝顔してたし」

・・・

「意外は余計ですよ、意外は!」

「照れるなって」

・・・

照れてない。
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