意地悪なご主人様【おまけ完】

巧side

・・・

一人、

オフィスの中、

外の景色を、

ただただ

見つめることしかできなかった。

・・・

自分が犯した過ちを、

キスの一つで帳消しにできるなんて、

そんな甘い考えだから、

夏樹に見られたんだ。

・・・

華蓮とは、

体だけの関係だった。

・・・

気持ちなど、

これっぽっちもなかった。

華蓮もそうだと思っていた。

・・・

だから、

関係を持った。
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