意地悪なご主人様【おまけ完】
巧は優しく、

私の頭を撫でてくれた。

・・・

「電話した時は、

ここに来るなんて一言も…

仕事の都合が悪いとか言って・・・」

・・・

「そんな事、言ったか?」

・・・

?!

・・・

「言いましたよ!

この耳でちゃんと聞きました」

・・・

涙を拭きながら、

そう訴える私。

・・・

「仕事の段取りをつけるのも、

かなり苦戦したんだ。

これくらい内緒にしたっていいだろ?」

そう言って、

あの意地悪そうな笑顔をした巧。
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