いつか必ず…


私は那月にクッキーとココアを出してあげた。


「これ、私が作ったのだけどよかったら食べて?」


「これ、悠梨が作ったの!?
すごい!美味しそう!!
いただきます。」


那月が私の作ったクッキーを口に運ぶ。
…大丈夫かな?
美味しいかな?


私の不安をよそに那月はニッコリ微笑んでくれた。


「うん、すごく美味しい!!」


よかった…
味に自信がなかったわけじゃないけど、友達に渡すのはこれが初めてだったから少し不安だったの。


「たくさん食べてね!!…て言いたいところだけどもうすぐ7時だね…
那月どうする?もう帰る?」


「うーん…」


コンコンッ

そんなことを話しているとお母さんがノックをして入ってきた。

< 87 / 260 >

この作品をシェア

pagetop