華-ハナ-
家族

「あけましておめでとう!」


「おめでとう!」



今日は一年の始まりの日。


家族五人で食卓を囲む。



「あーっ、圭介(ケイスケ)ダメだよっ!」



テーブルの上にあがって、おせち料理を手づかみでつかもうとする圭介を叱る。



「まんま」


「うん、まんまあげるから、ちゃんこしててね」



舜(シュン)と結婚して一年半、圭介が生まれて十一ヶ月が経った。


結婚式から約四ヵ月後の十月末に、優太(ユウタ)との思い出が詰まったアパートから、今のマイホームへと引っ越した。


引っ越す時は、優太との思い出があまりにも深すぎたせいか、涙が止まらなかった。


それでもちゃんと気持ちの整理をしてから、引っ越してきた。


その時、一年生だった蒼太(ソウタ)を転校させたくなかったから、小学校から近い場所に家を建てた。


その三ヵ月後に圭介が生まれた。
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