華-ハナ-
幸せのかたち
.



「ほら、行くわよ」



外へ出ると、まだ額に汗がにじむような暑さが残っている中、五人で車に乗り込んだ。



「わっ、涼しい!」


「あったりめーだろ?先に冷やしといたんだからさ」


「さすがお父さん!」


「だろ?」



いつものように、舜と優華が楽しそうに話している。


そんな二人を見ていると、いつもながら、優華は舜の気持ちを持ち上げるのが上手だなって思う。


やっぱり女の子だからかな。


舜は、それに気付かずに話しているのか、それとも気付いて優華に合わせてくれているのかは、わからないけれど。


でもきっと舜のことだから、わかっていて優華との会話を楽しんでいるような気がするな。


そんなことを考えながら、窓から流れる景色を眺めていると……


いつの間にか、目的地へ着いていた。
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