となりの猫村くん
えっ、本当もう何……自己紹介して無言って。どうしよ…またお腹痛くなって来ちゃった……


「ひつじって…あの羊?」

「へっ?…あ、うん…」


び…びっくりした、驚いたあまりに変な声でた。まさか質問返しで来るとは。
お母さん。もしかすると全国のツンデレさんがあんな感じではないのかもしれないよ。

猫村くんはふぅーんと言ったあとまた次の質問をしてくる。


「部活とか入ってねェの?」

「えっとね…写真部に入ってるよ」

「へぇ…。楽しい?」

「うん。面白いよっ」


私は猫村くんに(自分なり)笑いかけた。

猫村くんは一瞬驚いた顔をするといつもの顔に戻り、何かを考えながら私をじーっと見てくる。


「…ど、どうかした?」

「ん?……いや、変わった奴だなと思って」


か、変わり者…?私が?

いやいや確実に貴方の方が変わり者だと思いますが……


「私より猫村くんの方が…「すげー弄りがいありそうなヘタレ顔で」変わり者………っては?」


自分の耳を疑いたくなるほどのハッキリとしたお言葉。
初会話とは思えないほどの緊張感と同時に湧き上がって来た苦手意識。


“猫村光”


コレが彼と…そして私の物語の幕開けだなんて、このとき知る由も無かった。

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