何度も、キミだけを*…出逢い編…*
一つの願い

日向さんが居なくなってもう何か月経つかな?

季節は…あの冬を巡ろうとしていた。


「あーあ。またやってきちゃったねぇ」

「里花…」

「どうせ、考えてることはあの出来事でしょ?」


違うよ…。里花…。今回だけは違う。

いつも冬になれば思ってた。

誰が助けてくれたんだろう、とか…。

でもそれは胸を痛ませることにすぎなかった。
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