ラピスラズリの恋人
瑠花の作ってくれた朝食を平らげ、二人で片付けを始める。


「ご馳走様、美味しかったよ」


「いえ、大した物じゃないですけど……」


念願の瑠花の手料理を初めて食べてからもう何度も彼女の作った物を食べているけど、何度食べても幸せな気持ちになる。


「でも、何度見ても慣れないな」


食器洗浄機から出した食器を棚に片付けていると、瑠花がクスクスと笑った。


俺がキッチンに立っていると、彼女曰く『どこか違和感がある』らしい。


「料理は出来ないけど、片付けなら得意だよ」


「知ってます」


二重の瞳を緩めてフフッと笑った瑠花の額に、チュッとキスを落とした。


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