ラピスラズリの恋人
リビングのテーブルを埋め尽くしているのは、和食を中心とした料理。


それに目を見開いた俺に、瑠花がどこか不安げに微笑んだ。


「帰国したばかりだから、洋食よりも和食の方がイイかと思って……。だから、ワインは食後でもイイですか?」


「和食が恋しかったから嬉しいよ。ワインは後で飲もう」


「はい」


頷いた瑠花とテーブルに着いて、彼女が作ってくれた夕食を二人で平らげた。


たった数日の海外出張だったけど、和に触れる事が出来た食事のお陰でようやく肩の力が抜けた気がした。


その後は、瑠花が夕食と一緒に作ってくれていたカプレーゼと一緒に、彼女が用意していた白ワインを飲んだ。


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