ただひとつ。Side Story
披露宴会場は、透子の好きな黄色やオレンジ色に…
華やかに彩られていた。
「風船、かわい~。」
楓がハート型のそれをつついた。
「…あれ?ひよりは?」
隣りに座るはずのひよりがいない。
化粧室では会わなかったけど…。
「ああ。なんか颯太が連れてった。」
「ふ~ん、そっか。」
大方予想はつく。
彼なりに、励まそうとしてるのかな…?
それとも、とぼけすぎてるから心配になった?
どっちにしても……
愛されてるなぁ…。