恋に恋して恋をする。
せつないっていうのかな?
「えっ!?森下くんに告られたの!?」


つかさは京都限定の宇治抹茶ポッキーをかじりながら叫んだ。


「何でそれを早く言わないのよー!!」


つかさはガクガクと私の肩を揺らした。


「い、いや、だ、だって、昨日は大部屋だったし……」


今夜は京都市内に戻って、2人一部屋のホテルに泊まるので、とりあえずつかさに報告した。


まぁ、予想通りの反応なんですけど。



「何?何?どうしたの?」


カチャッと扉が開いて、あっさが入って来た。



「あっさぁ!聞いて聞いて!ちはるが森下くんに告られたって!」


「え?森下くんて、昨日一緒にいた?」


「そー!ついにちはるにも春が来たのよ!」


え?


「ちょ、ちょ、ちょっ!私まだつき合うとか言ってないけど」


「えー!まさか断ったの?」


「いや……返事はまだだけど……」


「何でぇ?森下くん嫌いなの?」


奏くんと同じこと聞いてくれる。


「いや、嫌いじゃないよ、全然!」


「じゃーつき合えば、いーじゃん!うちらとダブルデートとかしたら楽しそうじゃない?」


確かに……森下と亮平くんは友達だし、つかさと4人で遊べたらきっと楽しい。


でも……


でも、何なんだろう……?


< 105 / 113 >

この作品をシェア

pagetop