恋に恋して恋をする。
「羨まし過ぎるぅ~!」


私は机につっぷせて泣きまねをする。
ホントに泣きたい気分だけど…


「あ、あの…ごめん、ね」


「謝らないで、さゆちゃん。
余計みじめだわ…」


「あはは!
これで彼氏いないのちはるだけだもんね」


豪快に笑ってバシバシ背中を叩いてくるつかさ。


うぅ…それを言わないでよぉ


「てか、ちはるもこの前の合コン行けばよかったじゃん。
そしたら私みたいに彼氏できたかもしれないしぃ」
つかさがノロケまじりにニカッと笑う。


つかさは1ヶ月前くらいにあった合コンで彼氏ができて(って言ってもつかさは初カレじゃないけど…)私もその合コンに誘われてたんだけど…


でも、

やっぱ、


「合コンなんて全然運命的じゃないじゃん!」


「失礼ねぇ!合コンでもれっきとした出会いです!」と、ふくれっ面のつかさ。


「まあまあ」
また間に入るあっさ。
「とりあえず、次体育だしそろそろ移動しよ。さゆの彼氏の話もゆっくり聞きたいし!」

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