恋に恋して恋をする。
その辺に転がる運命の人
「失礼しまぁす…」


保健室の扉は古くて、ゆっくり開けてもカラカラと音がする。


あれ?
先生いないのかな?
でもカギ開いてるし…


保健の三上先生は、不在のときはカギをして“職員室にいます”のボードを掛けている。


もしかして誰か寝てるのかな?


ベッドの薄いカーテンの隙間からそっと中を覗いた。





………わっ
いた。


そこには、男の子が寝息もたてずに眠っていた。
あまりに静かだったから…


死んでないよね?


ちょっと心配になって枕元まで近寄ると、胸元が微かに上下した。


ほっ…



………ん?
ていうか、


めっちゃキレイな顔してる…この人。



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