君と私。

「うん!!」


加奈子はにっこり笑って言う。


……………



………


今、『うん!!』と言ったのに、まったく動く気配のない加奈子。


「で?早く動いたら?」


私がそう言うと、加奈子は席でもずもず動き出した。


「加奈子その、動き気持ち悪い。
 はやく行かないと昼休み終わるよ?」


「いや、やっぱ、なんか一人は、
 ちょっと、その…〜〜、葵も一緒にき「却下。」」


加奈子が話し終える前に私が一言つぶやく。


「〜〜〜何でよ!!お願い、葵!
 一生のお願い!!」

加奈子は両手を顔の前であわせ、私を泣きそうな顔で見てくる。…私、どうやらこの顔に弱いらしい…



「…はぁー、しょうがないな。わかったから、いくよ「ありがと〜〜!葵大好きーーー!」



「はいはい」


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