涙ペットボトル



「えへへ。ありがとう優太くん」


にこっと笑っていたら


優太くんは、また赤くなった。





「実はねーあたしねー

彼氏出来たんだー♡」


かのんちゃんが言った。



「うそ。ほんとに?」

  

「うん♡まじ好きだから♡

文化祭のとき仲良くなったんだぁ」




文化祭で仲良くなって

もう付き合ってるってすごいなぁ。



でもかのんちゃんが好きになる人ってどんな人なんだろう?


ずっと前に知的な人がいいって言ってたけど、、、



すると……


「ヒロくーん♡」


とかのんちゃんは、彼氏さんらしき人に飛びついた。


え………?


「ヒロトくん?」
「ヒロトっ!?」


ハッとしたら優太くんとあたしの声が重なった。



あたしも優太くんもびっくり。


ヒロトくんは、クラスメート。


そして優太くんと仲がいい。


だいたいは、一緒にいる人。


あたしは、あんまりしゃべったことないけど……。




「おー優太。おはょーさん」


「は?ヒロトって佐々木と付き合ってんのか?!」



「うん♡実は、あたしの彼氏は、ヒロくんでーす」



ま…まじすか。。。

てゆーか知的?知的なの?


知的じゃないよね?



「らぶらぶだからな♡」

ヒロトくんが言う。




二人は、普通にあたしたちの前で

イチャイチャしている。










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