涙ペットボトル





そして、オレはこう言った。



「あかりが好きだ。


嫌いになんかならない。


だからゆっくりでいいから

言ってみ─………?」




「……………っ」



あかりの頬に涙が流れる。



辛かったっていうのがわかる。




「か………な…──」



「え?」



「か…なったさん……っと




……キッ…キス……しちゃ…い

ましっ…た─………ヒック─……」



ぼろぼろとこぼれる涙。



オレの中でなにかがプツンッと切れた。



「ゆ………優太くん意外の─……



人と……


キスなんっ…て


したくなかったよぉぉお─…………」

『ドンッ─………!』


壁にあかりをおしつけた。



「んむぅ─……ゆぅ……」



激しいキスを……おとした。



強く、強く、長く、長く─……。



多分、オレは、嫉妬深い人間だ。



狂ってしまうくらいの

キスをあかりにした─………。




「やぁ─………ハァ…やめ……」



あかりの唇は、




柔らかく、



熱かった─…………。








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