涙ペットボトル



「今のあかりは、ただ現実逃避
してるだけ。後ろを振り向いて

優太くんが走ってくるのを待ってるだけ」


気がつけば、


あたしはかのんちゃんに手を出していた。


「かのんちゃんなんて嫌い」


大事なことを伝えてくれた友達を

あたしは、嫌いと言った。


最低最悪。


だけど、何かしようとは、思えない。



傷ついた顔をした友達と、

悲しくなっていた男友達を

おいて、


1人、夜道を帰った。





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