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『ごめん、昨日あんまり寝てなくて、』


『また、考え事してたんでしょ。
わかってる?私たち受験生だよ』


半分あきれたように

半分怒ったように

言った春菜は私のお姉さんてき存在。



『大丈夫かー』


斜めの席の隆司が聞いてる。

『うん』

きっと、朝のぶつかった時の事だと

思ったので返事をした。


すると、隆司は何もなかった見たいに

まわりの男子と話はじめた。


やっぱり、優しい。

顔を赤くしてたら、

春菜が顔を覗きこんだ。

『きゃっ』

私が驚いて、顔をあげると

春菜がニヤニヤして見てた。



『美羽、かわいすぎー』

と、言って抱きついてきた。


可愛いのは春菜でしょ、


って思ったけど、

ニコッと笑った。

近くの男の子達が

顔を赤くして、下を向いた。

さすが春菜。



と、美羽は思ったが、

どうやら男子たちは、

美羽の笑顔に赤面したみたいだ。




斜め
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