アっと驚くお狐さま!!【完】
山に連れて行ったら、西条が言った。
「ボスー、俺も霊退治がしたいっすー」
僕は、大層な事を言いやがると思って、言った。
「じゃあ、鬼火を消して見ろ。出すから」
「へえ?」
「おんるるはらはら」
どんどんどんどんどこどこどこどこ、と気配がし、鬼火が一つ現われた。
「うわー!ボス凄い!」
「これを消して見ろ」
すると西条は、鬼火に向かって正座をし、ぱん!と手を合わせた。
「お願い!消えて消えて消えて消えて消えて!鬼火さん消えて!!」
僕がちょっと笑うと同時に、鬼火がくるりと回った。
消えはしなかったので、僕が消した。尊敬の眼差しで、西条に見つめられた。うん?
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