Special Edition
そう言えば、そうだったな。
仕事が立て込んでて、
自分の誕生日の事をすっかり忘れていた。
まぁ、今まで『誕生日』を一緒に過ごした『女』はいない。
だって、想像が付きそうなもんだ。
俺の誕生日を『エサ』に、
自分の誕生日を『確約』してるようなモノだ。
そんなモノにこの俺がまんまと引っ掛かるかっての!
「どうして……それを?」
「沢田さんが教えてくれたの」
「……そっか」
「でね?沢田さんに相談したら、今日がいいって……」
「フッ……聡の奴…」
「だから、今日はいっぱい甘やかしてあげるからね////」
杏花はハニカミながら、
俺の首元に抱きついて来た。
『甘やかしてあげる』……か。
杏花にしたら、大胆な発言だな。
思わず、顔が緩むと……
「要、ちょっと待っててくれる?」
耳元で呟いた杏花。
「ん?……何だ?」
「フフッ、ちょっとだけ……待っててね?チュッ」
頬にほんの僅か、触れる程度のキスをして
杏花は寝室の方へ駆けて行った。