Special Edition
「テストで全教科70点以上なら…」
「以上なら?」
絢は気になるようで、
見ていた雑誌を片付け…
「絢のお願い事、1つ聞いてやる」
「えっ!?……どんなことでも?」
「あぁ、どんなことでも」
「ホントに?」
「あぁ」
「後でやっぱり無しはナシだよ?」
「しつこい」
絢は疑いの目で俺を見てる。
「その代わり、全教科70点以上だからな?」
「うん!!死ぬ気で頑張る!!」
俺が願い事を聞くくらいで、
……そんなに喜ぶものか?
そりゃあ、コイツから…
おねだりなんてされたこ事もねぇけど。
絢は目の色を変えて…
人が変わったかのように…
期末テスト勉強に集中した。
まぁ、こうして…
テスト勉強を口実に毎日コイツと会えるワケだし
俺にとっては願い事1つくらい何てこと無い。