Special Edition


「そろそろ食べないとアイス溶けるよ?」

「えっ!?」



……そうだった。

見てるだけじゃ溶けちゃうよね?


スプーンを手にすると、



「ん?」

「えっ?」

「んー」



潤くんがアイスをひと掬いして



「………うん/////」



恥かしさのあまり目を瞑って口を開けて。



―――――パクッ。


……ん~~!!美味しい!!



「これ、潤くん向きの味だよ?」

「え?」



私は辺りをサッと見回し

誰も見ていない事を確認して。



そして……



「はい!!美味しいよ?!」



少しほろ苦い珈琲味のアイスを

少し震え気味の手で掬って…。


< 36 / 477 >

この作品をシェア

pagetop