Special Edition
「そろそろ食べないとアイス溶けるよ?」
「えっ!?」
……そうだった。
見てるだけじゃ溶けちゃうよね?
スプーンを手にすると、
「ん?」
「えっ?」
「んー」
潤くんがアイスをひと掬いして
「………うん/////」
恥かしさのあまり目を瞑って口を開けて。
―――――パクッ。
……ん~~!!美味しい!!
「これ、潤くん向きの味だよ?」
「え?」
私は辺りをサッと見回し
誰も見ていない事を確認して。
そして……
「はい!!美味しいよ?!」
少しほろ苦い珈琲味のアイスを
少し震え気味の手で掬って…。