Special Edition
無言で見つめられると少し照れる。
マジでどうかしたのか?
横目でチラッと見ると、
対向車のヘッドライトで一瞬見えた。
!!!!!????
杏花……目を瞑っているのか?
…………寝てる?
――――んッ??!!
―――――――はっ!??
もしかして、俺からのキスを待ってるとか?
いやいや……杏花に限って……。
自分から催促してくるなんてなぁ…。
曲だけが流れる車内。
杏花は同じ体勢ののまま……。
………やっぱり、待ってる?
すると、
視線の先に『SA』の標識が。
俺はとりあえず、サービスエリアに入る事にした。
駐車場に車を停車させて、
シートベルトを外し……。
「杏花?」
「………」
無言のまま、
じっとしている杏花のシートベルトを外して。