Special Edition


―――――ん?


それにしても明るすぎないか?



「杏花、今何時?」

「もうすぐ6時30分」

「へ?!」

「フフッ、要がぐっすり寝てるから、アラーム切っておいたの」

「………」

「まだ、日の出はこれからだから…」



嬉しそうにニコッと微笑む杏花。

俺に気遣ってくれた優しさ。


そんな杏花が愛おしくて堪らない。



俺は杏花の顔に近づき、



「杏花、キスして?」

「へ?」

「キ・ス」

「だ、誰かに見られるよ!?」

「さっきはしたじゃん」

「さっきのは……」

「ん?」



俺はそっと瞳を閉じて、

愛妻の愛情を確かめる。



すると、


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