Special Edition


12月31日 22時を過ぎた頃。



「隼斗さん」

「ん?」

「お義母様に呼ばれているので、母屋に行って来ますね?」

「母さんに?」

「はい」

「何で?」

「さぁ…」



ゆのは母屋へと向かって行った。


こんな時間に何の用だ?

あと1時間ほどしたら、俺とゆのは初詣に出掛ける。

それは夕食の時に話しておいたから知ってるハズだし。

……何か、嫌な予感がする。



俺は明日の着物の用意をしていると、

30分ほどしてもゆのは戻らず。

話が盛り上がってんのか?


俺は気になり、母屋へと向かう事に。


母屋の居間へ行くと親父が1人。



「親父、ゆのは?」

「ゆのちゃんか?母さんと奥の間だが…」

「2人で何してんの?」

「ん?……ん~……」



親父は言葉を濁した。


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