Special Edition
――――そうだよな。
淋しい想いをさせてるよな。
合格率は決して低いわけではない。
むしろ、卒業試験の方が難しいし。
ただ、出来る事なら完璧にと思っただけ。
少し肩の力を抜いた方が良いのかもな。
返ってその方が実力を発揮出来そうだし。
夕食後―――――
葵はいつものように必要な物だけ
俺の部屋に取りに来た。
着替えを握りしめ、
無言のまま去ろうとする彼女を
俺は背後からそっと抱きしめた。
「キャッ!?……じ、潤くんどうしたの?」
「葵、ごめん」
「えっ?」
「もう少しの辛抱だから」
抱きしめる腕に力を入れると、
彼女はそっと俺の腕に頬を寄せた。
こんなにも葵に
寂しい想いをさせていたかと思うと
自分に腹が立って仕方ない。