【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【下】:近々加筆修正予定
ぷうっと唇を尖らせた千夏は、悔しいけど可愛くて。
こんなんじゃ男の子が寄ってきて、健人さんも大変だなあ、と思った。
「あ、来たよっ!」
「お、本当!?」
一気に周りがざわつき、なんだかんだいって気になってる私も、そちらに目を落とす。
「わ、イケメンじゃん!」
千夏が楽しげに横でそうはしゃぐが、そんな声ももう聞こえなかった。
明るい茶髪。琥珀色の瞳。
意地悪っぽいあの笑顔______ 。
「ひ、ひかにい!?」