【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【下】:近々加筆修正予定
本当にバカ。
救いようもないわよ。
「ごめっ……ね…ごめんね、夏希ちゃんっ……」
信じてあげなくて。
辛かったでしょ?
どんな気持ちだったの?
どんな気持ちで、私から離れていったの?
心は今にも駆け出しそうだけど、身体が追い付いていかないの。
足が、筋肉が、細胞が、悲鳴をあげてるの。
「……恋那……?」
その懐かしい声に、私はハッとしながら振り返る。
その瞬間、涙があふれでてきてしまった。