【完】甘い生活~危険な幼なじみに溺愛されて~【下】:近々加筆修正予定
「随分変わったんだな、お前。別にいいよ、奪うだけだから」
そう言うと光弥は余裕そうに構えながら、去っていく。
……奪う、なんて。
ずるい。
ずるいよ。
そんな風にドキドキさせるなんてーーーーー。
「あそこで俺を選んでくれなかったら……別れる、つもりだったよ。潔く」
帰り道、手を繋ぎながら家路を辿っていると、不意に秋夜がそう言い出した。
それに驚いて、秋夜を見上げる。