スクランブル
「望先輩。

 ジョン君に電話したら…

 ソウルじゃなくて、釜山にいた。」

「えっ!」

「それに、後ろで女の声がした。」

「何それ。」

「やっぱり、私のことなんて軽い遊びだったんだ。」

泣けてきた。

「ゆこ…

 実は、彼氏。急に転勤になっちゃって…

 ジョン君のことも、前みたいにわからないと思うの。

 ごめんね。」

「ううん。先輩と彼氏さんにはよくしてもらったから。

 で、転勤てどこなんですか?」

「大阪…」

「じゃ、先輩遠距離!?大丈夫ですよね?」

「まだ、行ったばかりだから…」

「それで、ゆこはどうするの?」

「ちょっと待って。なんて言われたけど、

 信じられない…だけど、嫌いにもなれない…」



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