specialな君。
体 育 祭



落ち込んでるのにも関わらず学校行事とゆーものは、来る訳であって…。


「えっとー、もうすぐ体育祭があるー」

定年直前の担任が言う。
あーだるいよ、日に焼けるっつーの。


「この高校にはメインイベントとしてペアダンスがあるんだが…」

ペアダンス?

「女子が踊りたい男子を誘わなければならない」

ママママジ?!

「だから出きるだけ早めに相手を決め、誘うようにー」



次の昼休み。



女の子はみんな「誰にするー?」とか会話が飛び交ってた。
中にはもう、すぐに誘ってる人も居て…



私は当たり前に大輝くんが…良い…けど!誘えないよ…



「あおいっ!」

「わっ…なに?」

後ろから名前呼ばれたから驚き振り返ると杏奈の姿。

「葵もち大輝くんでしょ?」

「そうしたい…けど…」

「ほら、じゃあ行くよ!」

「えっ…ちょっと待ってよ…っ」


無理矢理杏奈に隣りの教室に連れて行かれ、大輝くんの机の前まで来てしまった。


「え?!」

「言いなさいよ」

耳元で杏奈に言われた。
勇気を振り絞って言おう!

「あのさっ…私さ…「大輝くぅーんっ!」

「大輝くぅーん!ペアダンス一緒に私と踊らない?大輝くんと踊りたいんだけどっ!」

先越されたし…しかもこの人は大澤 優花(オオサワ ユカ)すんっっごいスタイル良くてすんっっごい美人。

-…勝てる訳ないか。

「杏奈帰ろ」

杏奈の手を引いて教室に帰った。杏奈もさっきの勢いが無くなり私の言った通り教室に向かった。






-…はぁ…
いくら大輝くんが女嫌いでもあれじゃあペアダンスもOKするよね…

私なら嫌とか言われるよ絶対!





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