わかってるさ、お茶だろう?

 真っ赤になって固まる真弓に、文は苦痛に瞳を潤ませた。

 「…次は唇にして、いい?」

 「か、勝手にすれば?」

 今だけは素直じゃない自分を恨むしかない。

 夢にまで見た文とのキスなのだから。
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