はじけろ!ホップコーン!!!







「何だこれ」








志毅が不機嫌そうな声を出す。






「どうしたんだ?」



飼育員佐藤が問い出した。






「昴の部屋ん中に女モンの下着」








え?



ええええええぇーー?



女モンって、え?あたしの下着?




「え?ちょっとあたしの下着?」





「知らね」






うわーーーーーーーーー!
え、まんまあたしの!

え?なんで。



しかも志、志毅くん。
人差し指と親指のその長い爪で
なんとか持ってるけど…。

気持ち悪いのは分かるけど
せめて指で持ってもらっていいかな。

ちょっと内心傷つくよ。




「昴ー!ちょっと来い」



飼育員佐藤が動き出す。



「はい?」


「この下着なんだ」


「え?あ、ん~?この女の」






ちょ、ちょっと。え?




「この女が俺の部屋で脱いで
ヤり始めようとしやがったから
追い出して、そのまま忘れてった」






いや、ないよ。
嘘うますぎでしょ。リアルすぎるでしょ!




「そうか、プライベート探って悪かったな」






志毅くん、君は素直だな。
嘘も分からないのか。

もちろん、みんなは分かってくれてる……





「俺からも謝るよ。」


「男と女だもんな。それくらいあるよな」




み、みんなあーーーーーー!
違うんだ…。




え、うん。
もういいや。







< 13 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop