もしも愛が買えるなら
リョウが指差したのは、自分のプロフィール部分だった。

そこには年齢、趣味、メッセージなどと共に、指名料金もハッキリ書かれていた。


1時間5000円
2時間7000円
4時間10000円
8時間18000円


た、高い! 超高い時給だよ……!

あたしの働くレストランなんて、時給1000円。

もっともあたしは社員だけど。

私が指名料の高さに驚いていると、リョウは嘆くように言う。


「新人だから、安いんだよね」


あたしは驚きながら訊ねる。


「これで? 安いの?!」

「うん。俺、安い方のランクなんだ」

「……」


あたしが仰天していると、リョウはナンバーワンホストのプロフィールを指して言う。
< 22 / 57 >

この作品をシェア

pagetop