Oh!
「あなたとお話がしたいので、今からお時間よろしいですか?

専務は今取引先の方とお話していますので」

そう言った湯川さんに、
「はい、わかりました」

あたしは返事をした。


待ち合わせ場所のホテルに入ると、
「こちらです」

湯川さんはホテルの中のカフェにいた。

あたしはそこに入ると、湯川さんの向かい側の椅子に座った。

「まさか彼女が先に手を打っていたとは思っても見ませんでした」

湯川さんはやれやれと言うように息を吐いた。
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