Oh!
「…まあ、とりあえずよかったわね。

あたしも酔っぱらった勢いだったとは言え、ごめんって伝えておいて」

「ホントよかった!

このまま別れることになったら、俺どうしようかと思ってた!」

オイオイと泣いている理人の声を聞いていたら、
「――あっ…」

携帯電話を当麻に奪われた。

当麻は携帯電話に耳に当てると、
「もう用件がないんだったら切るよ」

それだけ言うと、電話を切った。

「えっ、当麻?」

何でそんなことするの?

そう言おうとしたあたしに、当麻が唇をふさいだ。
< 64 / 115 >

この作品をシェア

pagetop