Ｏｈ！

書類を持って当麻の会社を訪ねた。

「えーっと、受付は…」

広い玄関で首を動かし、受付を探していたら、
「小西安奈さんでいらっしゃいますね？」

誰かに声をかけられ、視線を向けた。

「――うわっ…」

何この人…。

目の前にいたのは、眼鏡が似合う超がつくくらいのイケメンだった。

「失礼、私は久世当麻専務の秘書をしております、湯川と申します。

専務から小西さんに書類を受け取るよう頼まれました」

湯川さんは丁寧に頭を下げた。