これからは…
居心地の悪さを感じながら沈黙を保っていると

「ごめんなさいっ!!」

急に香澄こと宮本香澄が頭を下げる

「えっと」

何に対して?

というよりまず頭を上げてほしい

助けを求めるように信次を見ると、信次も困惑気味に眉を寄せている

はたと慌てて振り向くと、後ろに立つ矢吹も同様

でも、流れる雰囲気だけは重苦しい

「あの、すみません。話が見えなくて。なぜ初対面のあなたに謝られなければならないんですか」

結局口を開いたのはしるふだ

「…だって、あなた海斗さんの恋人でしょう?」

だから

と消え入りそうな声に

「「…………はい!?」」

恋人!?

数秒の沈黙の後、信次としるふの素っ頓狂な声が広い部屋にこだまする

信次が確認するようにしるふに視線を送っているがなんとなくわかるけれど、

それに対応できるほど自分、できちゃいない
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