お願い…先生。
茉莉は
怒った様に
ほっぺたを膨らませた。

『ごめんごめん』
『そんな怒んなって。』

―ほらきた。
予想大当たり。

絶対謝る気ないよね?

『別に怒ってませんっ!』

『うっそだぁ。
怒ってるっしょ?』
先生が膨れた
ほっぺをつつく。

茉莉は
ちょっと間を開けて
小さく頷く。

『ほら〜。
許してくれる??』

茉莉は
また頷く。

怒ってた訳じゃない。
けど
どんな時でも
許してしまうのは…。

どうして??
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