お願い…先生。
別れ

第八話

―翌日

最後の授業も終わり、
クラスのHRも
終わろうとしていた。

『北山!数学室に皆のノート集めて
持ってきてくれな。』

『はーい!任せて下さーい!!』

『では…きりーつっ!』

―ガタガタッ
皆、いっせいに立つ。

『さよなら』

『さよならー』

―掃除をし終えた茉莉は
帰る準備をしていた。

『滝沢!』

疾風くんが
こっちに走ってきた。

『どうしたの?疾風くん。』

『あのさ、悪いんだけどー…。
頼み事していい…かな?』

『うん!いいよ!何??』

『あのさー。俺、掃除長引きそうだから
皆のノート数学室に
届けてもらっていい??』

『うん!任せて!!』
『あ。でも先生、いるかな。』

『いると思うよ!
んじゃあ、後よろしくな!
本当、ごめんっ!!』

―茉莉は
数学室にむかった。

…よいしょ。
少し重い。
< 65 / 189 >

この作品をシェア

pagetop