お願い…先生。

第九話

北山くんと
付き合えばきっと…
傷つく事なんて…ない。
心から笑いあえる。
幸せに…なれる。

だけどね…。
駄目なの。
先生じゃなきゃ
駄目なの…。


『茉莉には先生が…』

『っんでだよ!
どうしてそんなに
傷つこうとすんだよ!
…先生なんか忘れろ。』

忘れる…??

先生を……??

そんな事
できるわけない……。

『俺さ、
山本先生が中川先生を
好きな事知って
嫌な予感がしたんだ。』
『だから
時々様子をみたんだ。』


『…………』
茉莉は
この先を聞きたくなかった。

だけど
疾風くんは
続けた。
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