浮気彼氏×臆病少女
最後だから‥‥

次の日、あたしはカレを屋上に呼び出した。


久しぶりのメールはすごく緊張した。


カレカノなのにメールするとき緊張するって変だよね。


たった一言だった。


1秒で読めてしまう文。


だけど、あたしはその文にすべての想いをのせた。


あたしの願いを込めた。


その思いは伝わるだろうか、カレに。


伝わってほしいような。そのまま気づかないで欲しいような。


複雑な思いのまま、あたしは屋上へ足を運ばせた。


ドアを開けて、外の空気を体へ取り込む。


カレは、まだ来てなかった。


また、不安があたしを襲う。


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