噂の三兄弟と遠い約束【Berry's Cafe限定】

陸玖さんも、不安に思ってるの?


「本当は・・・」

「本当は?」

「・・・雪稀の心が、空良や海翔に向かないか・・・不安なんだ。」

「そんなっ。私、は――――」


陸玖さんだけが好きなのに、そう言おうとしたけど

彼の言葉が、続きを言わせてくれなかった。


「分かってる。雪稀は、そんな浮ついた女じゃないって事は。でも、一緒に入れない時間が多ければ多いほど、不安なんだよ・・・ゴメンな。俺、小っちゃいよな。」


なんとなく、彼の声が泣いているようにも聞こえて

何も見えないから、陸玖さんの顔を探すように手を宙に持ち上げる。

すると、陸玖さんが大きな手で私の手を取り

頬にあてた。


「りっちゃん。私、小さいとか思わないよ・・・どんな、りっちゃんでも好き。」

「雪稀・・・。」

「ね。もしかして、私・・・凄く愛されてる?」

「今頃、気づいたの?・・・俺の愛情表現が足りないのかな?今夜、一緒に寝る?」


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