噂の三兄弟と遠い約束【Berry's Cafe限定】
次から次へを、口に運ぶ私を見て
クスクス笑いながら、陸玖さんはそう言った。
「だって・・・遅刻、しちゃうし・・・あっ、陸玖さん大丈夫ですか?もし、お仕事間にあわないようなら、先行ってください。」
「なに言ってるの?送るって言ったのは、俺だし。婚約者を放って仕事に行くほど、冷たくないよ。」
こ、婚約者・・・・。
そうだった。今日から、私は陸玖さんの婚約者って事になるんだ。
そう思ったら、なんだか頬が熱くなる。
だいたい、私なんかが陸玖さんの婚約者でいいんだろうか。
突然、ふにっと左頬がつままれた。
「こら。また変な事、考えてるだろ?」
摘んできたのは、もちろん陸玖さんで。
いつの間に来たのか、私の隣の席に座っていた。
「りふはん、いたいれす・・・。」
「で?何考えてたの?」