アラサーの彼女が女子ゲーにハマる理由(わけ)
「あっ、ここでいいよ。マンションすぐそこだから…」


うちのすぐ近くで降ろして貰おうとしたら…







「あの…、ドアの開け方解んないんだけど…」

ロックかかったまんまだし、開け方もイマイチ分からない…

すると

「佐川さんちでお茶ご馳走してくれるならドア開けますよ?」

と佐藤くん







はあ?
なんですと?
あんた、マジで
佐藤くん?
普通の普通の佐藤くんじゃないの?
何、訳分かんないこと言ってんのよ…







「クックックッ……マジで佐川さん面白い。冗談だよ。はい、どーぞ」

と言ってロックを解除してドアを開けてくれた

「あ、ありがと…」

車から降りると、私は真っ直ぐ振り返ることなく家に向かって歩き出した

後ろから

「明日、ISOの監査入りますからね~忘れないでくださ~い」

いつもの普通の佐藤くんの声がした








部屋に帰った私はシャワーを済ませ、ベッドに入り、いつもなら女子ゲーを少ししてから眠るんだけど…




気づけば朝だった





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