素直に言えよ



逆にもっと強い力で抱き締められる。


そして片方の脚を少し曲げて私の上に乗せる。


...完璧に抱き枕にされてるよね。


しかも三浦くんの顔が私の首もとにあって...


寝息が首にかかる。


三浦くん、絶対私のこと抱き枕だと思ってるよ...



.....にしても!!


心臓うるさすぎ!


これ、絶対正常じゃないよ。


ドキドキ、半端ないもん。


そんな感じで一人、悶々と自分の心臓と戦っていたとき...


ーガラッ


保健室のドアが空いた。


...この状況、ヤバくない!?


まあちゃんとベッドの周りはカーテンで囲まれてるけど...


こんなところ女の子たちに見られたら殺されちゃうよ!


なんて、そんな想像をしていた私だったけど...



「唯華と三浦、いるよね?」


聞こえて来たのはあずちゃんの声だった。



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