スクランブル・ジャックin渋谷
第一章 ふざけた彗星
宇宙

漆黒の世界に、無数の星の数がきらめく。

ゆるやかな音色から、次第に大音響のクラシック調の壮大な交響曲(ミュージックA)が流れる。

映画のスクリーン画面のように、右上から白く光り輝く小さな彗星が現れる。画面中央に接近するにつれて、次第に大きくなり、その白く光り輝くガスが、画面全体を覆いつくす。

画面全体が、真っ白になった。

真っ白な世界の中から、タイトル文字が現れる。

宏と博恵の声「スクランブル…」

5万人の声「…ジャック」

その真っ白な世界から、右上の隅から今度は、次第に黒い世界が徐々に現れ始める。
画面右上から、宇宙が少しずつ見え始め、彗星の尾が現れだす。

彗星が、画面左下へと遠ざかって行く。オタマジャクシのように、小さくなって行く彗星。

木星付近

巨大な彗星が、木星の赤道上空を通過する。

その彗星の頭部部分を、まとわりつくように無数の小さな光体が激しく動き回っている。母親彗星と子供の彗星たちだ。

火星付近

火星の近くを進む、母親彗星。

その周りを白く光り輝き、オタマジャクシのようにガスの尾を引いて飛んでいる子彗星たち。彼らは、光る生命エネルギー体だ。

2つの兄弟彗星が、お互いにぶつかりあっている。はじいては、また衝突を繰り返す。遊びでもあり、ケンカのようでもある。

彗星たちは今、地球に向かっている。

その兄弟彗星がぶつかり合い、はじける。何度もぶつかっては、はじける。本当に、ケンカをしているようだ。

兄弟彗星が、並んで飛んでいる。兄彗星は、猛スピードで弟彗星に激突した。弟彗星は、はじき飛ばされた。軌道から、外れた。

弟彗星は、兄彗星や母親彗星から遠ざかってしまった。数倍の速度で群れから離れて、弟彗星は、一足早く地球に向かってしまった。

< 1 / 108 >

この作品をシェア

pagetop